Minecraft向けVPSの選び方・立て方|必要メモリと構築手順

Minecraft向けVPSのCPU・メモリ・ストレージの選び方と、Java版サーバーの構築、ポート、バックアップ、運用を解説します。
MinecraftのマルチサーバーをVPSに置くと、ホストのPCを起動したままにせず、参加者がいつでも接続できます。快適さはメモリだけでなく、CPUの単体性能、同時接続人数、ワールド、描画距離、MOD・プラグインに左右されます。
この記事ではJava版を中心に、VPS選びから起動、自動実行、バックアップまでを解説します。公式サーバーソフトの利用条件とEULAを確認し、非公式配布元から実行ファイルを取得しないでください。
Minecraft向けVPSの結論
| 遊び方 | メモリの出発点 | 選び方 |
|---|---|---|
| 少人数・バニラ | 2〜4GB | 高クロックCPU、簡単構築 |
| 5〜10人・プラグイン少数 | 4〜8GB | CPU余裕、NVMe/SSD、バックアップ |
| MOD・大人数 | 8GB以上を実測調整 | CPU性能、増強の容易さ、監視 |
| Bedrock版 | 公式要件と人数で調整 | 対応OS、UDPポート、クライアント互換性 |
これは目安です。メモリを増やすだけでCPUの遅れは解消しないため、tick時間とCPU使用率を測って調整します。
Java版とBedrock版を先に決める
Java版とBedrock版ではサーバーソフト、ポート、対応端末が異なります。Minecraft公式はJava Edition用サーバーとBedrock Dedicated Serverを別ページで配布しています。
PCのJava版でMODや豊富なプラグインを使うならJava版、スマホや対応ゲーム機を含むBedrock環境ならBedrock版を検討します。参加者が持っているエディションを確認してからVPSを契約してください。
VPSを選ぶ6つの基準
CPU性能
Minecraftは処理の一部が単一コア性能の影響を受けやすく、vCPU数だけでは判断できません。同じメモリ容量でもCPU世代や混雑で体感が異なるため、試用・短期契約で実際のtickを確認します。
メモリ
OS分を残し、Javaへ全メモリを割り当てないようにします。MODやプラグインを増やすと必要量が増えます。メモリ不足でOSがプロセスを停止していないかログを確認してください。
SSDとバックアップ
ワールド保存やチャンク生成ではストレージ性能が影響します。SSD/NVMe、空き容量、スナップショット、外部バックアップを確認します。バックアップ時は保存処理と整合性を考慮します。
リージョン
参加者に近い国内リージョンを選ぶと遅延を抑えやすくなります。全員が離れた地域にいる場合は、中間に近い場所を試します。
簡単構築イメージ
ゲーム向けVPSには、Minecraftを選ぶだけで初期構築できるイメージがあります。初心者には便利ですが、アップデート、バックアップ、ホワイトリストは利用者が確認します。
プラン変更
参加人数が増えたときに上位プランへ変更できるか、停止時間、縮小可否、追加費用を確認します。最初から最大構成にせず、実測で増強すると費用を抑えられます。
Java版サーバーを手動で立てる準備
Ubuntu VPSを更新し、専用ユーザーを作ります。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
sudo adduser --system --home /opt/minecraft --group minecraft
sudo mkdir -p /opt/minecraft/server
sudo chown -R minecraft:minecraft /opt/minecraft公式ページが指定する互換Javaバージョンを導入します。バージョンはMinecraftのリリースで変わるため、固定の古い手順をそのまま使わないでください。
公式サーバーを取得して起動する
Minecraft公式ダウンロードページから対象バージョンのserver JARを取得し、/opt/minecraft/server/server.jarとして配置します。URLはリリースごとに変わるため、公式ページから確認します。
初回起動例です。
cd /opt/minecraft/server
sudo -u minecraft java -Xms2G -Xmx2G -jar server.jar nogui初回生成されたeula.txtを読み、同意する場合のみeula=trueへ変更します。必要メモリはVPS容量とワールドに合わせ、OS分を残します。
ポートとファイアウォールを設定する
Java版の一般的な待受はTCP 25565です。
sudo ufw allow 25565/tcp
sudo ufw status numbered事業者側のファイアウォールでも許可します。Bedrock版はUDPを使用するため、公式資料とserver.propertiesのポートを確認します。不要な管理ポートやDBを全世界へ公開しないでください。
systemdで自動起動する
/etc/systemd/system/minecraft.serviceの例です。
[Unit]
Description=Minecraft Java Server
After=network-online.target
[Service]
User=minecraft
Group=minecraft
WorkingDirectory=/opt/minecraft/server
ExecStart=/usr/bin/java -Xms2G -Xmx2G -jar server.jar nogui
Restart=on-failure
RestartSec=10
[Install]
WantedBy=multi-user.targetsudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl enable --now minecraft
sudo systemctl status minecraft
sudo journalctl -u minecraft -f停止前にワールドを安全に保存する方法を検討し、強制終了へ依存しない運用にします。
server.propertiesの基本設定
motd:サーバー一覧の説明difficulty:難易度gamemode:ゲームモードmax-players:最大人数view-distance:表示距離と負荷white-list:参加者制限online-mode:正規認証に関わる設定
公開サーバーはホワイトリストを有効にし、OP権限を必要な人だけへ付与します。認証を弱める設定を安易に使わないでください。
バックアップとアップデート
ワールド、設定、ホワイトリスト、プラグイン・MOD構成をVPS外へ保存します。バックアップ前に保存を確定し、復元用VPSでワールドを開けるか試します。
バージョン更新前は必ずバックアップを取り、MOD・プラグインの互換性を確認します。いきなり本番ワールドを更新せず、コピーで起動試験を行います。
重い・ラグが出るときの確認
- CPU使用率とtick遅延
- メモリとスワップ
- ディスク空き容量・I/O
- 同時接続人数
- 描画距離とエンティティ数
- MOD・プラグインの負荷
- ネットワーク遅延
メモリだけを増やす前に、どの資源が詰まっているか測ります。ワールドの事前生成や設定調整で改善する場合もあります。
よくある質問
無料VPSでも遊べますか
検証はできても、CPU、メモリ、停止条件、通信制限により安定運用が難しい場合があります。大切なワールドは外部へバックアップし、継続プレイは有料プランを実測比較してください。
サーバーソフトは無料ですか
Minecraft公式はJava版とBedrock版のサーバーソフトを無料で配布しています。ただしゲームの所有条件、EULA、利用ガイドラインは別途守る必要があります。
MODサーバーは何GB必要ですか
MODパック、人数、ワールドで大きく異なります。配布元の推奨値を確認し、8GB以上も候補にしながら実際の使用量で調整します。
まとめ
Minecraft向けVPSは、CPU、メモリ、SSD、リージョン、バックアップ、増強のしやすさで選びます。Java版・Bedrock版を先に決め、公式ソフト、専用ユーザー、必要ポート、systemd、ホワイトリストを順に設定しましょう。一般的な選び方はVPSおすすめ比較も参考にしてください。