選ぶ知識を、あなたの力に。
当サイトはプロモーションを含みます
記事一覧へVPS

Ubuntu VPSの初期設定|契約直後に行う手順とコマンド

公開 2026.09.09 約10分
Ubuntu VPSの初期設定手順を示すターミナル画面

Ubuntu VPSの初期設定を、OS更新、ユーザー追加、SSH鍵、UFW、時刻、自動更新、バックアップの順に解説します。

Ubuntu VPSは、作成直後の状態でもSSH接続できますが、そのままアプリを公開するのはおすすめできません。OS更新、管理ユーザー、SSH鍵、ファイアウォール、バックアップを順に整えてから利用します。

この記事はUbuntu Serverを想定した基本手順です。VPS事業者の初期ユーザー名、管理画面のパケットフィルター、Ubuntuのバージョンによって画面や設定が異なるため、公式マニュアルも併せて確認してください。

作業前に控える情報

  • VPSのIPアドレス
  • 初期ユーザー名
  • SSH秘密鍵の保存場所
  • ブラウザコンソールの開き方
  • OS再インストール方法
  • スナップショットの取得方法

SSH設定を誤るとログインできなくなります。変更中は現在のSSH接続を閉じず、別ウィンドウから再接続できることを確認してください。

1. Ubuntuのバージョンと状態を確認する

cat /etc/os-release
uname -r
uptime
df -h
free -h

サポート中のUbuntu LTSを利用し、ディスクとメモリに余裕があるか確認します。プロバイダーが用意した古いイメージの場合は、再インストールしてから始める方が安全です。

2. パッケージを更新する

sudo apt update
sudo apt upgrade -y

更新後に再起動が必要か確認します。

test -f /var/run/reboot-required && cat /var/run/reboot-required

必要なら再起動し、もう一度SSH接続できるか確認します。

sudo reboot

3. 管理用の一般ユーザーを作る

adminuserは任意の名前に置き換えます。

sudo adduser adminuser
sudo usermod -aG sudo adminuser
id adminuser

rootで日常作業をせず、必要な操作だけsudoを使います。作成したユーザーのパスワードは、ほかのサービスと使い回さない長いものにしてください。

4. SSH公開鍵を登録する

手元のPCに鍵がなければ作成します。Windows PowerShell、macOS、LinuxでOpenSSHが使える環境なら次の形式です。

ssh-keygen -t ed25519 -C "vps-admin"

秘密鍵は外部へ送らず、公開鍵だけをVPSの~/.ssh/authorized_keysへ登録します。サーバー側の権限は次のようにします。

chmod 700 ~/.ssh
chmod 600 ~/.ssh/authorized_keys

新しいユーザーで鍵認証できることを別ウィンドウから確認してから、パスワード認証やrootログインの制限を検討します。

5. UFWで必要なポートだけ開ける

最初にSSHを許可します。SSHポートを変更している場合は、その番号に置き換えてください。

sudo ufw allow OpenSSH
sudo ufw enable
sudo ufw status verbose

Webサーバーを公開するときに80番と443番を追加します。

sudo ufw allow 'Nginx Full'

VPS事業者側のファイアウォールもある場合は、両方の許可ルールを確認します。

6. タイムゾーンと時刻同期を確認する

timedatectl
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
timedatectl status

サーバー内部はUTCで運用する構成もあります。アプリ、データベース、ログの基準を統一し、表示だけ日本時間に変換する方法も検討してください。

7. 自動セキュリティ更新を確認する

Ubuntu Serverではunattended-upgradesでセキュリティ更新を自動適用できます。

sudo apt install unattended-upgrades
sudo dpkg-reconfigure --priority=low unattended-upgrades
systemctl status unattended-upgrades

自動再起動を有効にする前に、アプリが再起動後も復旧することと、メンテナンス時間帯を確認します。

8. ホスト名と不要サービスを確認する

hostnamectl
systemctl --type=service --state=running
sudo ss -tulpn

何が外部ポートを待ち受けているかを把握します。用途が分からないサービスを勢いで削除せず、パッケージと依存関係を調べてから無効化してください。

9. スナップショットとバックアップを用意する

初期設定が終わった時点でスナップショットを取得すると、構築のやり直しが容易です。ただし、スナップショットだけではVPS障害やアカウント事故に備えられません。設定ファイル、アプリ、データベースを別ストレージへバックアップします。

バックアップは「作れた」だけでなく、復元して起動できることを試してください。

10. 監視の基準値を記録する

uptime
free -h
df -h
systemctl --failed
journalctl -p err -b

正常時のCPU、メモリ、ディスク、エラーログを記録しておくと、障害時の比較材料になります。ディスク使用率と証明書期限は早めに通知できるようにします。

初期設定チェックリスト

  • [ ] Ubuntuがサポート中のバージョン
  • [ ] 更新を適用して再起動確認済み
  • [ ] 一般ユーザーでsudoを利用できる
  • [ ] SSH鍵で別セッションから接続できる
  • [ ] 必要なポートだけ開いている
  • [ ] 自動更新の方針を決めた
  • [ ] 外部バックアップと復元方法がある
  • [ ] ブラウザコンソールから復旧できる

まとめ

Ubuntu VPSの初期設定は、更新、一般ユーザー、SSH鍵、UFW、自動更新、バックアップの順に進めます。SSH制限を先に強化すると締め出されるため、必ず別セッションで接続を検証してください。次はSSH接続とエラー解決セキュリティ初期設定へ進みましょう。

本記事は情報提供を目的としたもので、契約・投資判断はご自身の責任で行ってください。